骨髄異形成症候群(MDS)と診断されたら

診断が確実か

血球減少で血液内科を受診した場合、血球減少を起こすさまざまな病気の中のどれであるかを見分け、原因は何かを調べます。

血液検査だけで原因がわかる病気(溶血性貧血など)もありますが、わからなかった場合、骨髄検査も行います。
骨髄検査の結果、染色体異常がある、環状鉄芽球がある、芽球が増加しているといった結果であれば、 骨髄異形成症候群の診断が比較的容易であると言われています。

しかし、検査で明確な判断要素が見られない場合も多く、結果が不明確な場合もあります。このような場合、血液内科の専門医でも診断が難しいと言われています。

⇒その結果、骨髄異形成症候群と誤診される可能性があります。

骨髄異形成症候群と診断された患者の中で、10%以上は誤診であると考えられています。

参考動画:骨髄異形成症候群(MDS)検査の現実と問題点(Youtube)

骨髄異形成症候群の診断に精通している医師が極めて少ないため、血液内科のある大病院でも誤診は避けられません。骨髄異形成症候群の診断は、専門の医師に確実に行ってもらうことが望ましいです。

Point ポイント

●現在、骨髄異形成症候群の診断には専門的な技術や知識が求められ、血液内科医であっても必ず骨髄異形成症候群について詳しいとは限りません。



診断が確実であっても

骨髄異形成症候群(MDS)の診断が正しい場合でも、現実的な問題として、

・外来で骨髄異形成症候群について説明する時間がない場合が多い

・医師自身に骨髄異形成症候群の十分な知識がない場合が多い

といった現状があります。

よくある医師の説明
「いずれは白血病になる病気です」

「完治には骨髄移植しかありません」

「移植しかありませんが、あなたの年齢では無理です」 ... etc

医師に骨髄異形成症候群の知識がない場合、治療について移植の話ばかりされるなど、適切でない説明をされてしまうケースがしばしばあります。

東京血液疾患診療所 患者さんの声
東京血液疾患診療所の患者さんへのインタビューテキストです。
東京血液疾患診療所に来る前の病院の診断・対応についてもお話ししていただいています。是非ご覧ください。

Point ポイント

●骨髄異形成症候群は病型・症状によって適切な治療が必要であるため、専門でない医師の知識不足や説明不足等で誤った治療を勧められる可能性があり、注意が必要です。



骨髄異形成症候群(MDS)のリスク分類と予後

骨髄異形成症候群では、病気の経過(予後)を予測するために、国際予後判定システム(International Prognostic Scoring System:IPSS)というものがあります。


各項目(予後因子)の点数については、低いほど良い状態となり、3項目の点数の合計でリスク分類を行います。

なお、現在はIPSSを改訂して作成された、IPSS-Rというより詳細な分類があります。


リスク分類によって、ある程度予後を予測することができます。

Point ポイント

●リスク分類によって、ある程度予後を予測できますが、発表されているデータは治療法がなかった時代のものであることに注意が必要です。

参考動画:骨髄異形成症候群と診断されたら(Youtube)

次ページ:骨髄異形成症候群(MDS)のFCM検査

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